とても良い最終回でしたね。お仕事モノということで若干心配していたのですが、
この手のジャンルの中では佳作の域に達しているのではないでしょうか?
お仕事モノって大体、作者の自慢話や薀蓄が語られて、
そのくせ、業界の黒い部分にはビビッて切り込もうとしないので、
パンチが弱いというか子供だまし的な内容で終わってしまうのですが、
本作はお仕事モノというより、1つのゲームを企画から完成させるまでを描いた作品で、
ちょっとした文化祭的要素(仲間と団結して一つのミッションを達成する)があって、
青春モノの一環として楽しむことが出来ました。正直、ダークホースでした。
最初の数話はまさにザ・お仕事モノって感じだったのですが、
主人公が重要キャラのデザインを頼まれたあたりから話が面白くなりましたね。
大学生の幼馴染もアルバイトのデバッカーとして登場した後半からは毎話が楽しみでした。
私も高校の学園祭の時に巨大なポスターを描いたり、オブジェを作ったりして、
同級生と徹夜して作業を進めたり、必要な画材を注文する際にトラブルが発生したりなど、
まぁ、まさに青春というものを謳歌したような気がしなくもないのですが、最終話を見て、
自分たちが苦労して完成させた絵が学園祭当日に展示された時のことを思い出しました。
わりと遠慮なく下着姿が描かれたり、百合描写が多かったりと万人受けする作品とは
思えませんが、私はわりと好きになりました。芳文社の作品って割と良作多いですよね。
今期は芳文社原作の作品があるのかよく知りませんけど、
今後は芳文社発信の作品は積極的に視聴していこうかなと思いました。